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【黒バス】赤司さん家の五つ子ちゃん【赤司夢】
第13章 誕生日
ガチャリと、扉の開く音がし、振り向けば制服に着替えた征くんが帰って来た。
「征くん、練習はいいの?」
「ああ…練習ばかりしてオーバーワークになったら困るしね」
「ねえ、美奈子…それ、オレに掛けてくれないか?」
「うん」
少し屈んだ征くんにマフラーを掛けた。
「ありがとう…とても暖かい」
征くんの嬉しそうな笑顔に何だか恥ずかしくなってしまう。
「大事にするよ」
征くんの手が私の肩に置かれると頬に唇が触れた。
ちゅっ___
これが、高校生活最後の誕生日。
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