第12章 バレンタインkiss
2月の節分が終わると世間はバレンタイン一色。
どこへ行ってもチョコ、チョコ、チョコ。
同じクラスの子や、友だちは好きな人や彼氏にあげるんだって。
でも私は……
無理かもしれない。
だって、征くんは京都にいるから。
☆★☆★
「つーか、チョコなんて同じだろ?」
「火神くんは全然分かっていませんね。これだから帰国子女は……」
「何だと黒子!!帰国子女バカにすんな!!」
「すいません。訂正します。火神くんは元からバカでした」
「黒子ーっ!!」
同じクラスの火神くんと黒子くんに相談したら話がずれて話しにもならなかった。
★☆★☆
「えっ?バレンタインのチョコ?そうね…やっぱりこれかしら」
カントク…リコさんに至ってはプロテインを差し出された。
「カントク!!それはダメだ!!」
「そうだよ!!赤司が口にしたら次に会ったときには…」
「血祭りだ!!」
「赤司が祭りに出るのか?」
「違うわ!!木吉は黙ってろ!!」
日向先輩、伊月先輩、小金井先輩はカントクを必死に止めさせ、更には木吉先輩まで加わりこちらもいいアドバイスは無かった。