第7章 心の高鳴り
伊月「体調の方はどう?」
「え…だ、大丈夫ですよ。」
そうだった。
たしか私倒れたんだっけ。
……もしかして
「あの〜伊月さん。ひょっとして私をここまで運んでくれたんですか?」
伊月「そうだよ(^_^)」
「そ、そうだったんですか…。」
NOオオォォォォオ!!
最悪だぁ〜!
勝手に自分倒れときながら
よりによって伊月さんが運んでくださったなんて…。
迷惑かけるにはほどがあるよ。
しかも私重かったよね…。
「……すいません。あ、あの私を重かった…ですよね。」
伊月「全然。むしろ毎日ちゃんと食べてるのかな?って疑問に湧いちゃったぐらい軽かったよ(^_^)」
「……///」
私は伊月さんの言葉に少しびっくり。
やっぱり男の人は力強いんだと思った。
あと気になることがひとつ……。
「伊月さん。………さっきから顔にやけてますが何かあったんですか?」
伊月「え?そんなににやけてた?」
「は、はい………。」
別に怖いという訳の笑みではなさそうだけど
私が寝てる間に何かあったのかな?
でもにやけてるってことは良いことが起こったのかな……?
伊月「寝起きで悪いんだけど、……そろそろ帰ろっか。」
「え?………あ。」
時計を見てみたら6時前だった。
今日は確か先生たちの用事とか何とかで
6時半には完全下校なので
どの部活も大抵6時前には終了だ。
そりゃ……そうだよね。
私はまだ少し重い体で
ベットから起きた。
あ、あと
「伊月さん……あの…「優里ちゃん……。」…?!?!?」
え。今どうなってるの?
状況が読めない。
どうして伊月さんに私抱かれているの?///