第2章 輝いてみえて
着いたのは中庭で、天気がよくないせいか人はあまりいなかった。
「はい。」
きょろきょろとしていたら後ろから白い腕によく目立つ鮮やかな缶が差し出された。
驚いて振り返るとさんが缶を2本持って立っていた。
「さっき言ってたお礼。こんなのでごめんね………えっと…名前聞いてなかったね。
私は。あなたは?」
こてん、と首を傾げて聞いてきた。
そんな仕草にさえ身体がぴくりと反応してしまう。
「黒子…テツヤです。」
赤面した顔を隠すように俯いたまま名前をつげた。
「黒子くんか…。よろしくね!あたしのことは名前で呼んでも構わないから!」
屈託のない笑顔でいう彼女を見て僕は………
ドサッ
「黒子くんっっっ!?」
倒れた。