第2章 エントリーNo.2 高尾和成
先に俺のベッドで気持ちよさそうに寝息を立てている。
俺に背中を向けて眠っているの寝顔を見るため、俺はベッドに腰掛けての髪を掻き分ける。
露わになったの横顔はそりゃあ堪らんほど可愛いですよ、全く。余りの純真無垢で愛らしい顔を見たらニヤニヤしちまうワケ。
「……ホント、可愛い顔してよく寝てらぁ」
暫く横顔を眺めていたけど、見るだけじゃ物足りなくなってきた俺は人差し指を立てて彼女の頬をツンツンと触ってみる。
「ブフォっ!やっぱりスベスベぷにぷにで気持ちいいわ〜」
それでも起きない。
どうやら深く寝入ってるみてぇだし、もうちょいイタズラしちゃおうかなー。くくく。
俺はニヤつきながらゆっくりと横になって布団の中に入る。片腕をの身体に回してぎゅっと抱き締める。
そしての頭が鼻先に当たり、シャンプーの香りが俺を包む。
「……うはー、マジいい匂い」
が起きないのはつまんねーけど、このまま抱きしめて甘い匂いを嗅ぎながら眠りにつくのも幸せかなーなんて!
なんて余韻に浸っているとが声を漏らす。
どうやら目が覚めちまったらしい。で、今の状態を見て勿論驚いたであろうは俺の方へ顔を向けるためもぞもぞと体勢を変えた。
で、案の定文句を言う。
「はは、悪かったって」
一応謝ったけど怒った顔もマジで好きだし可愛いから全然迫力がない。
余りの愛しさに俺はの頭を押さえつけながらまた強く抱き締め、頬を擦り付ける。
「…けどよ、お前が可愛すぎんのがいけねーんだかんな」
苦しがって抵抗する。
けど、離したくない。
俺は彼女の耳元に甘く吐息を交えて囁いた。
「…なぁ、このまま一緒に寝よーよ」
身体をびくんとさせる。耳、弱いからな。
予想通り途端に大人しくなり俺の口角が上がっちまう。
「けど、その前に」
俺はの頬にリップ音を立ててキスを落とし、そして髪を撫でながらまたまた強く抱き締め囁いた。
「おやすみ、俺の大好きな大好きな、彼女ちゃん」