第11章 【第十章】キセキの領主 =黄瀬=(対戦要求)
「帝光大国 海常領主、黄瀬涼太。
誠凛国との対戦を望む者。
海常が勝利すれば、誠凛は帝光大国、海常の一部になる。
負ければ、海常の領地を、誠凛のものとする。
以上を要求するっス。」
「承け賜った。
決戦は、海常の地。来週の日の出と共に、開戦。
以上を要求する。」
「承知したっス。」
誠凛国、城内。
謁見の間。
誠凛国:影虎王と、帝光大国 海常領主:黄瀬が、開戦に伴う要求交渉を行う。
この要求交渉を公の場で行い、両者の了承が下ると、戦いが始まる。
~ 港町 ~
交渉を終え、黄瀬は、早急に自国の船へ送り届けられた。
「じゃあ、黒子っち。待ってるっスよ。」
黄瀬は、黒子にウインクして乗船する。
「はい。負けません。」
黒子は見送りながら、ウインクを受け流す。
「ぜってー、勝つからなっ!!」
「黒子っちぃーーーー!またっスよぉーーーーー!!!」
火神の声は聞こえたのか、聞こえてないのか、或いは、無視なのか、黄瀬はリアクションせず、船は、出港する。
海常対戦まで、後6日。