• テキストサイズ

~囚われの姫君~【中世☆黒子のバスケ】

第5章 【第四章】君を助ける為に…


「…武器を捨てて、飛び降りろ…。」


殺意を宿した総一の瞳を、黒子は真っ正面に捉え、目の前の敵に勝てない絶望を感じる。


「…僕が飛び降りたら、二人は助けてくれますか…?」


黒子は静かに問うと、総一は満面の笑みで微笑み告げた。


「あぁ。」


と。


「駄目っ!テツヤっ!ヤメて!!!」


取り乱した美桜は、鉄格子を力一杯揺さぶって止めようとするが、鉄格子はびくともしない。


黒子は短剣を捨て窓の前に歩み出た。
そして、ゆっくり振り返って美桜を見る。


「美桜、約束してください。生きるって。」

「テツヤっ!」

「約束です。」


そっと笑うと、黒子は窓から飛び降りた。



「ぁぁ………………テツヤァァァーーーーー!!!」




黒子の姿が窓の外に消え、美桜は床に崩れ落ち、力の限り絶叫した。



/ 97ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp