• テキストサイズ

~囚われの姫君~【中世☆黒子のバスケ】

第2章 【第二章】邪な想いと真心の想い


「用済みだ、やれ。」


叔父の穏やかな声は、衛兵に号令を出し、桃井と黒子を殺そうとする。


「いやぁーーーーーー!」


叫んだ美桜の声と同時に、黒子は持っていた煙玉を爆発させた。桃井の腕を引っ張り、美桜の部屋の隠し通路を走る。


「っ美桜姫!」


黒子は、美桜を想い顔を歪ませながら、必死に桃井を連れて逃げた。


煙が、部屋から流れ落ち着くと、桃井も黒子も消えていた。


『良かった…』


美桜は、姿を消した黒子達を想い、心のそこから安堵した。


「くそっ………。まぁいい、…では、美桜姫行きましょう。」


薄く笑う叔父に取り押さえられ、美桜は薄暗くなった廊下を歩いて行くのだった。

/ 97ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp