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【ハイキュー!!】みんなに愛されてる鈍感女子

第2章 アリスと白うさぎ*縁下力


えっと…こういう時ってどういう会話をすればいいんだろ…

…何を話せばいいんでしょう…こういう時に台本って大事だなって思うんだよね…

それぞれ何を話せばいいのかわからずに戸惑っていた。

なっ何か…話題…

やっばい何も浮かばないし…

「「あっあの…あっどうぞ」」

…やってしまった…

やっべー被ったわ('ω' )

とにかく何か話そう、そう思ったのが同時だったため2人の声は綺麗に被った。

「…何で敬語なんですか?」

華楓が先に話した。

「えっあっ…何でだろうね…アハハ…」

自分でも疑問に思いながら返す縁下。

「で、縁下さんの話したいことはなんですか?」

「あれ、華楓ちゃんはもういいの?」

「何話したかったか忘れたので…」

自然と会話が進む2人。縁下が「じゃあ」といい会話を繋げる。

「あのさ…しりとり…しない?」

「…いいですけど」

よしきた!これで当分会話が切れない!

心の中で喜ぶ縁下。

「じゃあ華楓ちゃんからね。しりとり」

「リール」

「ルビー」

「ビール」

「るっルクセンブルク」

「…クリスタル」

「る…る…ルーレット!」

「…トライアングル」

「ちょっと待って!何でそんな「る」ばっかりなの?」

あまりにも華楓が「る」で終わる言葉で繋げるので縁下も黙ってはいられない。

「え、でももっと「る」から始まる言葉ありますよ?」

ニコニコで華楓は返した。

「るだよね、る…」

何故か競争心に火がついた縁下。

「る…あっルール!!」

自信満々に縁下は華楓に言った。しかし華楓の選択した言葉は

「…ルイス・キャロル」

「え!人名あり!?」

「ダメとは言われてないので…」

「てか誰だっけルイス・キャロルって」

すると華楓は鞄から1冊の本を出した。

「これですよ。不思議の国のアリス」

「あー思い出した。これ知識ないと無理だね」

「…」

「俺の負けだね。そんなに「る」から始まる言葉覚えてないし…って聞いてない?」

縁下が華楓を見た時にはもう華楓はしりとりから読書に気が向いていた。
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