第1章 ようこそ月城荘へ
…といっても流石に1時間も荷物を運び続けてると流石に疲れてきた。
「 あぁ〜。疲れたぁ〜。そろそろ休憩しようかなぁ。」
やる気のあった武田も未だ半分運べずに残っている荷物をみて溜息をつく。
「独り言言うとかおじさんかって。」
疲れがピークなのかお茶を飲みながら自分でつっこむ。
「大丈夫?引越し?」
「ガハッゴホッ!え?!え?!」
まさか独りツッコミを見られてたなんて思っておらず焦ってむせ返っていると
「おいおいほんとに大丈夫か?」
声の主もその姿を見て慌てているようだった。
振り向くとまたもや金髪イケメン。
でも…でかい。こ、怖い…?
「俺はここに住んでる松岡正宗って言うんだ。
引越し大変そうだな。丁度暇だし手伝ってやるよ。」
そういうと金髪イケメンは引越しの荷物を軽々持ち上げた。
「…あ!れな武田です!
ありがとうございます!」
なんだ、ただの親切イケメンか…
「おいこれどこ運べばいいの?おじさん♪」
いたずらっぽい笑顔でからかってくる松岡。
やっぱりさっきの独り言は聞かれていたらしい。
「ちょっとぉ!私はまだおじさんじゃないから!」