第1章 ようこそ月城荘へ
「もってくる荷物結構絞ったのに以外と多いなぁ…
女の子はそれだけ大変ってことか!」
引越し用の荷物が意外に多く途方にくれながらも『一人暮らしが出来るなら』と一つ一つ荷物を運んで行く。
「あ!おはようございます!越して来られた方ですか?!」
「え?」
急に声をかけられ振り向くと
そこには金髪の制服姿の男の子が立っていた。
「あ、うん!今日からこちらでお世話になりますれな武田といいます!
よろしくね!」
「そうなんですか!立花蛍です!
こちらこそよろしくお願いします!」
金髪にしている少年は不良だと思っていたが
礼儀正しく笑顔の素敵な少年だった。
「今から学校?遅刻しないように気をつけてね^^」
「そうなんです。
立花は引越しで大変な武田さんを助けてあげたいのですが、今から学校に行かなくては行けなくて…」
「大丈夫だよっ!心配してくれてありがとう☆
でもこれから困った事があったら相談しちゃうかもw」
「勿論です!手伝えなくてすみません!何か困った事があればいつでも立花に言ってくださいね!」
そう言って立花は学校へ向かった。
立花が走って行くのを見送り、武田は自然と笑顔になった。
「よし!引越しなんて早く終わらせようっ!」
いい住人に出会えて一層引越しに熱の入る武田であった。