第2章 祝☆引越しパーティ
「さてー、そろそろ片付けますかー。」
最後のビールを空にした後、松岡が腰を上げた。
「ううん、さっきも立花君に言ったけど今日はお客様なんだから気にしないで?引越し手伝ってくれたお礼でもあるんだからっ」
松岡の手を取り笑顔で見上げる武田。
服の隙間から谷間が覗いている。
酔っている武田の顔はほんのり紅く、うるうるした瞳でとても魅力的に見えた。
その時の松岡の顔が紅く見えたのはお酒のせいなのかどうかはわからない。
「そ、そっか!!ありがとな!!」
松岡はふいっと違う方向を向き、手を払った。
あ…手汗かいてたかな…
酔ってるもんなぁ……
「あー;そういえばこいつどうしよっか;」
焦るように松岡は雪村の話を振った。
「いつまでもここに転がして置くわけにはいかねぇしよ;
俺一緒に連れて行こうか」