第10章 緑の部屋【R18に出来ました】
「今いる仲間もまっつんに巻き込まれて、ほんと可哀想なチームだよね。」
「…………。」
武田は考えた。
緑の言葉が全て本当なら、確かに松岡は緑に執着しすぎているような気がする。
でもー・・・
「やめてください…。」
武田は口を開いた。
「ん?」
「今の話が本当なら、確かに正宗は緑さんに執着しすぎていると思います。
でも、それはそれだけあなたの事を信用してたからだと思いますっ!」
堰を切ったように声を荒げながら武田は続ける。
「それにっ!!
トイ☆ガンガンは決して“可哀想なチーム”なんかじゃありませんからっ!
あなたの言うようなチームなんかじゃありませんっ!!」
武田はつい大きな声を出してしまった。
心臓がバクバクと大きな音を立てている。
せっかく話をしてくれた緑に対して少し、いやすごく失礼な事を言ってしまったのではないだろうか…。
武田は一度視線を逸らしたが再びちら、と緑を見た。
予想外の発言に驚いたような顔をしている。
「…ふーん…。れっちちゃんってそういうタイプだったんだ。なんか意外だね。」
少し間を開け、緑は笑顔で答えた。
武田はぼーっとしながら
初めて緑の笑顔が気持ち悪いと感じていた。
「ところで、体調はどう?
……体、熱いんじゃない?」