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【ハイキュー】大王様の奴隷〜命令H〜【R18】

第3章 逆らいの条件


帰り際、通りすがりの生徒達がコソコソと私達を見ている。


「……あの人カッコ良くない?他校?」


「でもあれ彼女っぽくない?」


人の視線を浴び慣れているのか及川先輩は堂々としているけど、私は肩が縮まる。


彼女じゃない……。


今きっとこの人は機嫌が悪い。


だから刺激しないで……。


「久しぶりだねシホ。言いたいことわかるよね?」


「っ……、はい」


こればっかりはどうしようもない。


明日は土曜日。……今日に限って……。


私は親に友達の家に泊まるとメールを入れた。


たぶん、今日は帰れない……。


電車の中で揺られながら、私は隣にいる及川先輩が怖くてずっとうつむいていた。


電車を降りて、及川先輩の家に向かう。


その最中に明日三対三の一年同士の試合があることを思い出して、いけないかもしれないと潔子さんにメールをした。


同じ一年の事を知るために行った方がいいんだけど、今はこっちが優先だ。


サボりっぽくないように、複雑な用事で……そうメールに書いた。


及川先輩の家について驚いた。


なんで……。


ドアを開けた先にいたのは、大好きな……岩泉先輩。
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