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【ハイキュー】大王様の奴隷〜命令H〜【R18】

第3章 逆らいの条件


カッコ良くてたくましくて……愛おしいその姿に涙が出そうになった。


驚く私に、岩泉さんは知らん振りをしている。


「ただいま岩ちゃん。反逆者を連れてきたよ」


「おう。久しぶりだな」


冷ややかな目を向けてくる岩泉先輩。


優しい顔は一つも見られない。


岩泉先輩は及川先輩と一緒にいたから、生半可な演技じゃすぐバレてしまう。


だから私も知らないふりをした。


「ごめん、なさい……」


部屋に連れられ発した第一声はそれだった。


きっとこの後セックスするのはわかってる。


だから、今するべきなのは岩泉先輩と別れないようにすることだけ……。


「理由言ってよ」


「家が近くて……けど、そんな理由で青城選ばなかったなんて、理由にならないと思って、言えませんでした……」


次にお父さんが転勤するのは宮城だったけど、前とは違うトコだった。


だから、青城以外で近い場所を選んだんだ。


「本当にそれだけ?」


ゾワッ……。


背筋が、ゾッとなる。


見抜かれてるみたいだ。


見抜かれて、るの……?


「だって、ずっと会ってなくて……二年前の感覚じゃ、同じようにエッチできないと思ったんです…」


それは本当だった。


二年前と同じようにエッチなんてできないと思ったからこそ、更に及川先輩が怖かった。


あっちでは誰ともヤってなかったから、感覚すらもわからない。


あの頃私は中一だったから、一夜の過ちみたいな……そんなのだったんじゃないかなって、不安だったんだもん。
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