第4章 心配
「...これ、お姉ちゃんの?」
貴方「あ、うん」
ペンダントをジーッと見てから
私の目の前に差し出してくれた。
「はい、どうぞ」
貴方「ありがとう」
ニコッと笑ってくれた。
か、可愛い...
そういえば、この子って...
貴方「あの、あなたって」
「ん??」
頭を傾げて、?を浮かべている。
貴方「あなたも、ゲルテナの美術館にいたの?」
そう言うと、女の子はニコッと笑ったまま何も答えない。
コツコツ
貴方「!!」
何か後ろに気配がする。
振り向くと、そこには...
顔のない人形が
私に手を伸ばしていた。
そのまま...
バタッ
私は気を失った。
「ごめんねお姉ちゃん。
でも安心して、お姉ちゃんはまだ殺したりしないから」