第12章 12章
それから1ヶ月以上たって明日は夏休みだ
ちなみに夏休みに入った二日目からわたしは東京に帰ることになって――
やばい!!徹先輩とかに言ってなかった!!
『ねぇ、ちょっと徹先輩!!』
及「んーどうしたの?」
『わたし明後日から1週間くらい休むね』
及「え、なんで!?」
『東京かえるの』
及「また?」
『お母さんが心配してるし』
花「彼氏に会いに帰るんだろ」
『……って思うじゃん?違うから
たぶん会えないで終わると思う』
松「なんで?せっかくなのに」
『あっち合宿らしいよ』
松「あーなるほどね」
それに……わたしも遊びに帰るわけじゃないしね
音駒高校のマネージャーとして行くだけだし
及「んー、まぁ奈々ちゃんのいない分の仕事はなんとかするから、家族との時間楽しんできてね!」
岩「お前何彼氏と会わないって聞いて
ちょっと機嫌良くなってんだよ」
及「え、なってないよ!?」
徹先輩とも二人で話せるくらい仲は改善されたし
先輩達も気軽に彼氏の話を出してくるようになった
徹先輩もゆうゆと順調なのかはわからないけど付き合ってるし
わたしと京治はちゃんと連絡してるし週に2回は電話してるよ!
でも……わたしはわたしの気持ちの整理をつけられてないでいる
徹先輩のことだ
ほんとはこのままじゃダメだってわかってるんだけどなぁ〜
徹先輩も徹先輩だよ!
彼女いるのにいつも期待させるようなことばっかり言うし!
今のはじめ先輩の言葉だって
それだけ聞いたら徹先輩がわたしのこと好きみたいだけど、彼女いるんだからほんと意味わかんない!
ちなみに京谷先輩は時々練習に来るかなくらいで
それでも衰えたりしていないのは独自できっと練習してるんだろうな
だからまだウチのバレー部は歯車が噛み合わないままでいた
わたしが帰ってくる頃には噛み合ってればいいんだけどな
及「はーいじゃあ集合!!」
そして今日の練習も終わる
及「明日から夏休みだけど、体育館の都合上明日は練習できないから各自ストレッチとかはしといてね
あと、奈々ちゃん1週間くらい帰省するから好きなお土産頼んどきなね
んー、じゃあ解散!!」
先輩達からいろんなお土産頼まれたのは言うまでもないよね