第12章 12章
そして練習が終わって、本当に先輩達と帰って良いのか考えたけど、いつも通りになりたいと思ったのはわたしだから先輩達を待つ
すると速攻部室から出てくる徹先輩
及「奈々ちゃん!よかった…」
『なにが?』
徹先輩はすごく急いだのか、ワイシャツのボタンを掛け違えてる
『ねぇ、徹先輩ボタン掛け違えてるよ』
そういって光太郎がよくやるから
クセで徹先輩のワイシャツを何も考えずに開けだしてしまう
及「え!?ちょ、奈々ちゃん!?」
んーなんだよ、人がせっかく……
そしてここで気づく
これは光太郎じゃなくて徹先輩だって
そしてさらに気付く
まるでこれわたしが徹先輩の服脱がしてるみたいじゃん!待ってやめてよ恥ずかしいわ
『……ごめん』
そういってボタンをすべて開けてしまったけど手を離した
及「いや、ぜんぜんありがとね!
言ってくれなきゃ及川さんこのまま帰ってマッキーとかまっつんにバカにされるところだった」
『まぁたしかに』
そんなことを言いながらボタンを直す徹先輩
ダメだとわかっていながらも目をそらせない
たまに見える腹筋がかっこよかった
ただボタンとめてるだけなのに……
なんでこんな色気っていうか大人っぽいの!?
あ〜もうやだ
うかつに徹先輩に近づくとかっこいいと思ってしまうから本当にやめたい
けど、普段通りするためにはそれもできないし
はぁ……どうすればいいんだろう
『徹先輩』
及「んーなに?」
『もっとブサイクになって』
及「ちょ、どういうこと?」
『そのまんまだよ』
それだけ告げて部室から出てきた秀先輩と親治先輩に近づき、ミサンガを渡す
ちなみに京谷先輩は部活が終わった瞬間
着替えもせずに帰っていった
2人はミサンガ喜んでくれてよかったな
あ、そういえば雑談なんだけど
今日先輩達がミサンガつけてくれてるの見えて
うれしかったなぁー
っていうどうでもいい話でした!
2人にお土産を渡してるといつの間にか三年生の先輩達が集まっていた
『あ、ごめん!かえろ!!』
岩「おー」