第11章 11章
え……鉄朗ってこんないい人だったっけ?
でも、素直に嬉しいな
『うん!!』
そういって体育館でみんなが来るのを待つ
その間携帯を開くと
赤《奈々どこ?》
とか
光《あかあしが、超心配してるんだけど!》
はぁ……もう小学生とかじゃないんだから心配しすぎだよ
でも音駒高校にいるっていうとめんどくさくなりそうだし
《中学の友達と遊んでた、今から帰るね!》
それだけ送る
すると京治から速攻返信が来て
赤《気をつけてね》
こんな一言なのに
返信がすぐ来たからそれだけ心配してくれてたのかなって、ちょっと嬉しい
青城のみんなとはどうなの?って思うでしょ
一静先輩とだけLINEしてるよ
昨日心配のLINEが無かったのも普通にLINEしてたからだし
一静先輩はすごい頼りになるから
徹先輩のこととか色々相談してる
松《奈々ちゃん、及川と話するつもりねーの?》
《ないよー
彼女いる人とそんな話すことないしね笑》
松《及川凹んでてうぜーんだけど》
《知らないよ、ホント意味わかんない
あ、お土産何がいいかみんなに聞いといて》
なんで徹先輩はわたしに話したいことがあるんだろう……って、また一静先輩のせいで徹先輩の事考えちゃった
なんてうそ
音駒高校のバレー部見ながら
研磨のトス見ながら、徹先輩だったらどうだろうとか
徹先輩だったらとか
たくさん考えてしまっていた
ホント自分が気持ち悪い
彼女いる相手にそんなこと思うなんて最低だ
黒「なぁ奈々、お前今何考えてた?」
突然後ろから声をかけられる
あぁちなみにGWにあった後で連絡とった時に
鉄朗から奈々って呼ばれるようになったよ
『え、別に何もぼーっとしてた』
黒「へぇー俺にはなんか辛いこと考えてたように見えたけど?」
『うるさいなぁ、人の心勝手に読まないで』
黒「まぁいいわ
とりあえずお前に紹介したいヤツらいるからみんなで帰ろうぜ」
『うん、あ!研磨おつかれさま!』
黒「……お前研磨と俺の態度違いすぎねーか」
『うん、研磨の方が優しいからね
ねぇ研磨、あの髪寝癖って本当?』
孤「うん、昔からあの寝癖なんだ」
どうやったらあんな寝癖つくの本当に