第9章 9章
あの日から月日は流れる
わたしは本当にゆうゆに何もされることなく
今週の土曜日はインターハイ、というところまで来た
もちろん話してもいないけど
クラスで話すのは英だけかな
なんか、健人ともどうしても話しずらい
ゆうゆと健人は仲良いからね
そして今日はインターハイ前の最後の部活休みの月曜日
わたし達は今日みんなで神社にお参りに行く
大きな大会の前には必ず必勝祈願をしに行くらしい
そのあと先輩達四人と夜ご飯食べることになっている
なんかよく考えるとわたしって
すごい三年生の先輩にお世話になってるなって思う
いつかありがとう伝えなきゃな
――キーンコーンカーンコーン――
今日も学校が終わる
『英!今日は校門でみんなと待ち合わせだよね?行こ!』
国「うん、
奈々今日行く神社行ったことある?」
『ない!』
国「そっか、頑張ってね」
『え、お参りに頑張るって何?』
国「行けばわかるから大丈夫、早く行くよ」
英は戸惑ってるわたしを置いて先に行ってしまう
ちょっとまってよ!
また肝試しみたいに先輩が脅かしてくるとか嫌だからね!
そんなこと思いながらみんなで神社まで歩く
割と近いところにあった10分くらい
って、なにここ?
本当に神社?
わたしを待ち受けていたのは
木が生い茂っていて薄暗くて今すぐ何かが出てきそうな神社だった
しかも階段が鳥居まで100段くらい続いていて
これ絶対行きと帰りで段数変わるっていう
怪談がありそうな階段だった
まぁなんか説明は下手なんだけどね
とにかく要するに怖い
ひとりになったら確実に神隠しに合うと思う
だから隣にいた徹先輩をみると笑顔だったから
まぁ、こんなに人いるから一人になることは、ないよ――
及「よ〜し、じゃあお前ら!
今からこの階段ダッシュで登るよ〜
ビリだった人罰ゲームね☆
ちなみに奈々ちゃんもはしろっか
じゃあ、よ〜いスタート」
へぇ〜こんなところでダッシュなんて流石バレー部
……ってえ!?
わたしも!?
ほんと意味わかんない!!