第8章 8章
それからもまた他愛ない話をしてたら
ついに鉄朗と、研磨の目標の体育館についた!
ってことはわたしの合宿場まで
15分くらいかな、あと
黒「あー奈々ちゃんよかったら連絡先教えてくんない?」
『いーよ!研磨も教えて!』
研「うん、わかった」
そして二人と連絡先交換した
体育館の前にはたくさん赤いジャージを着た人がいた
そのなかから
な、なんだ!あの美女!!!
とか言ってる人がいるけど無視
なんか龍之介先輩みたいだな〜
ってえ!!
『猫又さん!?』
思ったより大きい声を出したことで
赤いジャージを着た音駒の人たちがわたしを振り返る
そしてわたしが呼びかけた人が
わたしをみつけて楽しそうな顔をした
猫「おぉ!お前、奈々じゃねーか!
最近見ねーなと思ってたけど、宮城に引っ越して来てたのか」
『わぁ、ひさしぶり!!元気だった?
あんまり無理して腰とか痛めちゃダメだよ!』
猫「中学時代無茶しまくってた
お前には言われたくないわい!」
『猫又さんわたしの昔話はNGだよ』
黒「ちょっとまて、
なんで監督と奈々ちゃんが知り合いなんだよ!?」
『あのね、わたしが東京に住んでた時の
近所に住んでたんだ〜
あ、猫又さんお母さんとお父さん元気?』
猫「そんぐらい自分で電話してやんなさい
お母さんとお父さん喜ぶぞ」
『まぁそうだね、じゃあわたしそろそろ』
猫「まぁちょっと待てよ」
『ん、なに?』
猫「奈々、お前夏休みに帰ってきたりすんのか?」
『うん、まぁするよ!帰省して親にも会いたいし!』
猫「そうか、じゃあ7月の28日から一週間帰ってこい」
『え、なんで?』
猫「いいから、わかったか?」
うわ、この逆らえない空気すごいなぁ
『よくわかんないけど、わかったよ』
まぁ帰省はする予定だったしいいけど
早めに徹先輩に言っとかなきゃなぁ〜
わたしはこの時鉄朗が今日一番悪い顔で
笑ってたのに気付かなかった