第8章 8章
電話の声が漏れていたのか
鉄朗は若干笑ってた
黒「心配性なんだね、彼氏?」
『まさか、キャプテンだよ青城の』
黒「へー、奈々ちゃんその人のこと好き?」
『は?そんなわけないじゃん、なんで?』
黒「いや、嬉しそうにしてたからさ
違うならいいんだけど笑」
絶対この人面白がってるよね
『そんなわけないから!』
そう言っても鉄朗は笑っててムカついたから
軽く背中を叩いたら
黒「もう案内しないけど?」
って言われたから素直に謝っといた
そしてその後は昔のこと思い出して
東京の話とかして盛り上がってたら
黒「あとちょっとでつくわ」
『ほんと?ありがとー鉄朗!』
黒「てかさなんかお礼とかしてくんないの?笑」
『お礼?』
黒「このあとさ、奈々ちゃんの買い物に付き合うからさ
俺のこと槻木澤高校まで送ってくんない?」
『は?わたしだってそんなひま…』
まって、そこ確かわたしの合宿場の近くじゃん…
『いいよ、わたしの帰るとこと近いし』
黒「じゃあ決定な
研磨!」
いきなり鉄朗が大声を上げたからびっくりした
鉄朗が声をかけた先をみると
プリンみたいな髪の鉄朗と同じジャージを着た男の子と
え…
『翔陽?』