第7章 7章
月島side
「どういう関係なのか」
そう聞かれて奈々は
『友達だけど、なに?』
先輩に向かってその態度はどうかと思ったケド
この子はこういう子だったし
今はそんな悠長なこと考えてる余裕はなかった
まぁ、友達だよね
僕が聞かれてもそう答えてたと思うし
『もういい?いこう蛍』
松「まって
あともう一つ、いまからなにするの?
友達なら俺らがいってもいいよね?」
いいわけないデショ
『いいわけないでしょ
わたしは今日蛍と遊ぶために早く帰って
色々これからすることわたしが考えたの!
だから先輩たちとか英と勇太郎とわたしで
あそびたいなら別の日にしてよ』
松「それじゃ意味無いって気づかないの?
それにさ奈々ちゃんてこの子のこと好きなの?」
『好きじゃないと遊んじゃダメなの?』
…なんだよそれ
結局キミは僕を好きじゃないんデショ
『前さ一静先輩が好きな人いないの?
って聞いてきたけど
私イマイチ好きがわかんないから
ほんとにわからない』
それって僕にもチャンスがあるってこと?
『とにかく、今日は蛍と遊ぶ日だから
またあした部活であお!』
そしてはやくいこ
といいながら僕の腕を引っ張る奈々
奈々は僕のことを多分好きじゃないんだろう
でも、
いまは奈々が俺だけを選んでくれたことが
嬉しかった