第6章 6章
『別に徹先輩といるのが楽しくないわけじゃないよ
むしろ楽しい
バレー部のみんなといるのも
すごく楽しい
けどね、なんか笑えないんだよね
わたしって、まだ入学してから一回も笑ってない?』
徹先輩は少し考えたあとに
及「いや、二回位は笑ってるところ見たよ」
え…
まじで??
笑えてるじゃんわたし!
なんで徹先輩はそんな質問したのかな
及「ただし、ほんの少し
笑ってるか笑ってないか
ほとんどわからない感じだけどね
だからそんなに笑わないから
俺といるのとかつまらないのかと思っちゃった」
『…そんなことないよ』
及「え、その間なに?
及川さんちょっとショックうけたよ!!」
べつに全くつまんなくないよ
けどそれを言うのは恥ずかしいから
『徹先輩はいつも笑ってるってより
なんかヘラヘラしてる感じだよね』
及「及川さんの笑顔は女の子を元気にするから
たくさん笑わないとね☆」
いつもの徹先輩だ
うざかったから殴ってやろうかと思ったけど
なんかやめた
2人で遊んでた時の徹先輩は
なんかかっこよくていつもの徹先輩じゃない
気がしたから
どっちの徹先輩が良いかなんてわからないけど
なんか徹先輩といたら
この先笑えそうな気がした