【ハイキュー‼︎】排球部に入部致す‼️(`-ωー)+
第3章 試合前日
「うん。蛍ちゃん、忠君。帰ろう」
私と忠君が日向君たちから背を向けると、蛍ちゃんがふと思い出したように足を止める。
月島「あ、明日は敵だけど、‶王様のトス‶見れるの楽しみにしてるよ」
影山「…………」
にっこり笑いつつ言い放った蛍ちゃんは、もう用はないとばかりにさっそうと歩きだす。
追い抜かれた私たちは、どうしてそんなに蛍ちゃんの機嫌が悪いのか分からず、首をひねりながらも慌てて蛍ちゃんの後を追いかける。
山口「……ま、待ってツッキー! ど……どうかしたの⁉」
ようやく蛍ちゃんに追いつき、機嫌の悪い蛍ちゃんに恐る恐る忠君が聞くと、蛍ちゃんは目つきを鋭くさせつつ口を開く。
月島「……イライラすんだよ、無駄にアツい奴って……。‶王様‶も……さっきのチビも」
今にも舌打ちしそうな蛍ちゃんは、それ以上は何も話さず歩いていく。
私と忠君は顔を見合わせ首をひねる。
だって、私たちの中では蛍ちゃんだって十分アツい奴なのだ。
第一に、部活に熱心に取り組んでいないなら、あんなに一生懸命汗だくになりながら練習なんてしないだろう。
止められるまで練習をやめない蛍ちゃんのどこがアツくないのかはなはだ疑問だが、まぁ、とにかく試合は明日。