【ハイキュー‼︎】排球部に入部致す‼️(`-ωー)+
第3章 試合前日
いつの間にか2人以外口を挟む者はいなくなり、2人の世界が出来上がる。
蛍ちゃんはずかずかと影山君に近寄ると口を開く。
月島「……県予選の決勝、見たよ」
影山「――――!」
蛍ちゃんの言葉に影山君が目を見開く。
日向君は何があったかは知らないようだが、影山君にとってはあまりいいことではないのだろう。
表情が徐々に歪んでいく。
月島「あ~んな自己チューなトス、よく他の連中我慢してたよね。僕ならムリ。……ああ! 我慢できなかったからああなったのか」
影山「…………!」
今まで黙っていた影山君は我慢できなくなったのか、歯をかみしめ蛍ちゃんの襟をがっとつかむ。
忠君が「ツッキー‼」と悲鳴を上げたが、蛍ちゃんの表情は楽しそうなまま変わらない。
影山君は蛍ちゃんを憎々しげににらむ。
ガキの喧嘩かよ……。
気に入らないから攻撃する……。
まるっきり子供の喧嘩だ……。
高校生にもなって……情けない……。
特に蛍ちゃん……。
口に回る小生意気なガキにしか見えないね……。
小さくため息をつき、腕時計に目を向けるともうすぐ8:00になろうとしていた。
そろそろこのあほらしいいさかいを止めようかと、蛍ちゃんたちを見ると2人はいまだににらみ合っている。
私は、2人の近くまで近寄ると蛍ちゃんの襟をつかんでいる影山君の腕に跳んでぶら下がる。