【ハイキュー‼︎】排球部に入部致す‼️(`-ωー)+
第3章 試合前日
それに、そんな試合をすれば今回同じチームになる澤村先輩にも、そんな試合を見せられる私たちにも……そして「そんな」と言われてしまう試合にも失礼だ……。
私が、眉間にしわを寄せながら口を開こうとすると影山君が蛍ちゃんを睨みながら口を開く。
影山「……てめえが手ぇ抜こうが全力出そうが、俺が勝つのに変わり無ぇんだよ」
日向「おれ達だろっ」
影山君の言葉に怒ったように日向君が言葉を重ねるが、影山君には関係がない様……。
……なんて不愉快な会話なんだろう……。
私は、蛍ちゃんが勝つために一生懸命練習していたことを知っている。
だから、蛍ちゃんの勝敗に拘りはないという言葉が嘘だということはわかる。
しかし、試合で手を抜くことがどれだけ試合に対して失礼なのかはきっと分かってはいないし、たとえ本気でするわけでなくても……挑発のために口にしたことであっても、その言葉を口にしてしまうだけでどれだけ試合の価値が下がってしまうのかを理解できていない……。
そして、影山君も自分の勝利を微塵も疑っていないことが雰囲気でわかる。
どうやら彼は、自分がいるからこそ敗北することはあり得ないと思っているようだ……。
勝てればいい……。
勝つことができれば、仲間なんてどうでもいい……そういった様子が彼の態度からにじみ出ている……。
冒涜だ……試合への……。
こんな奴らがどうして当たり前のように、試合に出るのだろう……?
ますます寄っていく私の眉間の皺と下がっていく温度に忠君が息をのむ。
そんな私たちの様子に気付かず蛍ちゃんは楽しそうに笑う。
月島「ハ八ッ すごい自信! さすが‶王様‶!」