第20章 残された者
横山たちはフロント奥の部屋に集まっていた
そして各自どこを探していたか
伝えあっていた
この事はゲストに聞かれたくなかったのだ
それは、錦戸と安田の命を危なくするからだ
今の二人の胸に杭を打ち込まれたら
終わってしまうから
だから横山は二人を省いたのだった
横山「すると、探してない場所は・・・
ワイン室と教会だけか・・」
横山が静かに言った
村上「まぁ・・・・
どっちも映る場所はないやろ?」
村上が疲れたように言うと
丸山「でも、雪が逃げてる場所は
鏡が映る場所って決まってるわけじゃない
ただ、そこなら雪を見れるってわけで」
その言葉に皆が頷いた
横山「俺の考えが正しかったら
この屋敷に向こうに行ける場所が
あるはずやそれを亮とヤスは見つけて
捕まったと思う」
そう言うと考え再び始めた
すると渋谷が口を開いた
渋谷「なぁ、それをもし仮に見つけたら
みんなで乗り込むんか?」
その言葉に皆の目が光る
誰もが向こうの世界に行く気だった
横山「いや、そんな事をしたら
敵の思うつぼや・・・」
その言葉に皆は驚いた
村上「まさか、向こうは誘い込んでるんか?」
驚きながら村上は横山を見る
その顔を横山は冷静に見つめ
横山「俺が敵やったら
自分の所に敵を来さした方が
狙いのモノが手に入るやろ?」
その言葉に誰もが顔色を変えた