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Dye D? 3

第19章 鍵






丸山が寂しそうに俯きながら伝え始める




丸山「二人は雪と一緒の場所に

捉えられてしまったみたい・・・・」




その言葉に大倉と渋谷は大きな衝撃を受けた




渋谷「おい

・・・なんかの冗談やろ?」




横山はその言葉に無情に首を振った




横山「俺らはガラスの向こうにおる

アイツらを見た」




その言葉を聞くと突然

力強く大倉が壁を叩いた



その音に皆が反応して大倉を見た

大倉が怒りを顕わにしたからだ



大倉「・・・・なんで」



悔しそうに唇を噛みしめる大倉の肩を

横山は優しく叩いた




横山「落ち着け・・・」




その言葉に大倉は深紅の瞳で睨む




横山「なぁ、考えてみろ?

あっちには雪だけじゃなく

亮とヤスも一緒なら

大抵の事なら乗り越えられる」




そう伝えると横山は小さく笑った




大倉「それは、どう事なの?」




すると話を聞いていた渋谷が言った



渋谷「なるほどな

敵は俺らを分散したつもりやけど

こっちにはラッキーってことか?」




その言葉に横山は口の端に上げて笑った




横山「俺らの力を甘く見た敵の失敗やな」




そう言うと一人歩き始めた




その後ろを

他の者が歩き始めたが

どんなに自分が願っても行けない

悔しさに力なく歩く

大倉に丸山がそっと近寄り




丸山「・・・きっと亮ちゃんとヤスが

雪を守ってくれるよ

二人を信じよう・・・・」




その言葉に頷きながら




大倉「なんで、俺じゃないんだろ?」




丸山が悲しそうな瞳の大倉の肩を優しく抱いた




丸山「横山くんが、二人の身体を探すって」




その言葉に大倉は丸山を強く見た




大倉「そこが、向こうに行く鍵・・・」




その言葉に丸山は小さく笑った

そして二人で皆の後を追いかけるように

歩き出したのだ




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