第20章 残された者
それぞれが思ってる事を
横山にぶつけ始めた
大倉「敵の狙いが分かってるの?」
その答えに横山は静かに首を振った
丸山「入口の検討は?」
静かに首を振る
渋谷「敵の正体は?」
首を振り続けた
村上「アイツらを助けられるんやろな?」
横山の目つきが強くなる
横山「当たり前や
俺らは吸血鬼やで負けはあらへん」
その言葉に皆は何故か安心したのだった
その皆の顔を見て横山は小さくため息をつくと
横山「さて・・・
亮とヤスの身体の場所を特定しなアカンな」
その言葉に大倉は小さい声で言った
大倉「もし、雪なら逃げる場所は
一つだと思う・・・・」
その言葉に横山の反応が強くなった
その顔を見て大倉は話を続けた
大倉「でも、そこを敵が知ってるとは
考えにくくって・・・」
そう言うと寂しそうに俯いてしまった
その様子を見ながら横山は
横山「敵の事は先ず置いといてやで
亮なら考えるかもな
雪がそこに居るかもって・・・」
丸山「それを敵に付け込まれる可能性は?」
丸山の言葉に横山は冷たく答えた
横山「俺が敵なら用意してるな」
その言葉に渋谷も顔つきを変え
渋谷「じゃぁ、二人の身体はそこやな」
渋谷の言葉に皆はため息をついた