第16章 探す 【錦戸・安田】 【横山・丸山】
丸山は驚いていた
この部屋には誰も居ないのに
誰かがいる感覚に
丸山「横山くん・・・・」
その様子に横山が反応する
人間と変わらない横山には
分からなかったのだ
横山「どなんしたんや?」
丸山「人の気配がする・・・」
その言葉を察すると横山は窓に走り寄り
カーテンを開いた
すると・・・・
こちらに向かって窓を叩いてる
錦戸と安田がいたのだった
丸山「・・・・・な、なんで」
それを見た丸山は驚くと
信じられない表情で
ゆっくりと窓に近寄って来た
その横で横山は冷たく言った
横山「ミイラー捕りが
ミイラーになってもうたか・・・・」
そして
呆れるようにため息をついたのだ
その姿を見た丸山は心配そうに
丸山「助けられるよね?」
不安そうに尋ねる丸山に横山は
横山「助けるよ、必ずな・・・
先ずはどこで捕まったか特定しな」
そう厳しく告げると
丸山「いつも言ってる情報を集めるだね」
そう小さく笑ったのだ
横山「分かってきたな・・・」
丸山に嬉しそうに微笑み
叩いている二人を見つめなおすと
横山「しばらくは、ちゃんと逃げ回っとけよ」
それだけ告げると
部屋から足早に立ち去ったのだ
部屋に残された丸山は
こちらに気づかず叩き続けている二人に
丸山「必ず助けに行くからね・・・
待っててね・・・・」
そう寂しそうに告げ
部屋を後にしたのだった