第16章 探す 【錦戸・安田】 【横山・丸山】
横山は、丸山と共に二階を探していた
探しながら丸山が横山に尋ねた
丸山「ねぇ、雪が今いる世界は
どこだと思ってるの?」
カーテンを開けては
窓の映る鏡を確認しながら言った
すると横山は少しだけ考えながら
横山「お前も気が付いてるやろ?
この屋敷の多くの謎を・・・」
その言葉に丸山が横山を見つめる
横山「俺が思うには、雪がおるんは
人間でいう天国と地獄の
境界線ちゃうかなぁって・・・」
横山の言葉に丸山は驚いていた
横山「雪はその境界線に
迷い込んでしまったんかもやで」
横山は部屋を出て次に行こうとする
その後を急いで追いかけながら
丸山「ねぇ、何でそう思うの?」
不安そうに横山を見る
横山「ここには神の道具があるからや?」
丸山の目が光る
横山「それなのに
闇の俺たちが住んでても何も言ってこん
反対に守ってる形になってる」
横山が歩きながら話す
横山「俺らがここに住んでるから
誰も手を出せんくなってるやろ?」
その後ろを丸山が着いて歩く
丸山「横山くんの言ってるのは
あの鏡の事?」
横山の瞳の色が強くなる
横山「まぁ
あくまでも俺の仮説の話しやけどな」
そう話しながら
横山「ここは死に一番近い場所や
俺らがおるから・・・
でも神の世界にも通じてる」
そう言いながら
隣の錦戸の部屋を調べようと入ると
丸山は違和感を感じたのだ