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Dye D? 3

第16章 探す 【錦戸・安田】 【横山・丸山】





驚いて安田は錦戸を見た



錦戸「それは、確認してからでええやろ?」




そう言うと瞳を深紅に変えた

その姿に安田はため息をついた




安田には分かっていた

錦戸は誰よりも正義感が強い

だから、ちゃんと確認したいのだと思った




安田「ええけど・・・」




そう伝えると

自ら霧になりその部屋から姿を消し

ステンドグラスの部屋に入り込んだ





その後に錦戸も霧になり部屋にやって来た





安田「しかし、この部屋は入口がないから

ホンマに俺らしか入れん

不思議な部屋やね」





そう言いながら、雪を探すように

辺りを見渡した




錦戸「なんか、ここは息苦し所や・・・」




錦戸は深紅の瞳のままで

首元のボタンを外した



その姿を安田は静かに見ていた



二人で光に輝くステンドグラスを

一つ一つ見ていたが

どこにも雪が映っていなかった




錦戸「ちっ、読みが外れたか・・・・」



錦戸は悔しそうに言った




もしかしたら

自分たちの吸血鬼の目には

見えないではとさえ思えてくる




しかも

この部屋には雪を

まったく感じる事が出来なかったのだ




安田が小さく囁いた



安田「なぁ、あれは?」




その言葉に錦戸は反応する




錦戸「おん?」




錦戸は安田が言っているモノを見た




錦戸「なるほどな・・・」




口の端を上げながら喜んだ




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