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Dye D? 3

第10章 吸血鬼





村上を見て

ミナとミヨの頭は

パニックに陥りそうになった





吸血鬼二人だけで気を失いそうなのに

また一人増えたのだから

それも、突然に霧で現れたのだ





何が起きたか分からずに

村上を声なく青い顔して見つめていた





安田「ちょ、村上君

いきなりゲストの前で

それはアカンわぁ」




安田が

二人の様子を見て村上に注意すると




村上「すまん、すまん

こっちのが早いやろ?」




村上の言い訳に

錦戸は楽しそうにニヤニヤ笑っていた




村上「それより

横から集合の合図がかかったで

お前らも来い」




村上が真剣な表情で言うと

安田、錦戸の表情も引き締まったのだ




村上「まぁ、この部屋に居ったら

この二人は大丈夫やろうから

急いで来いよ」




それだけ告げると

また霧に変わると部屋から出て行った




錦戸は二人に振り返ると



錦戸「ってことやから

ええ子でおれや」



そう意地悪そうに微笑むと

自分も村上同様に霧のように変わり

サッと部屋を出て行ったのだ




残された安田は二人に優しい声で




安田「何かあったら呼んでや

俺たちはびっくりするぐらい

耳がええからな」




そう言って不安そうに見つめる

ミヨに優しく頭を撫でると

静かに霧に変わり

二人も前から消え去ったのだ






残された二人は

自分たちの目の前で起きている事が

夢であったらいいと

強く願っていたのだった





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