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Dye D? 3

第10章 吸血鬼




 ミナとミヨは

錦戸と安田の監視の下で

ミナの部屋で過ごしていた





ミヨは静かにソファーに座っているが

ミナはイライラした感じで

部屋を歩き回っていた





その様子を安田は暖炉の傍に立ち

見守る様子で過ごしていた




錦戸の方は

知らん顔で窓際の棚に座り

自分の世界に入っているようだった







ミナにしてみたら

さっきの出来事も今のこの状態も

全て理解できなかった





さっき見た者は何なのか?



そして、錦戸の正体は何なのか?



なんで、自分たちが監禁されるのか?



このホテルは何なのか?





自分の中で不安が

ドンドン膨らんでくる





ミナ「ちょ、ちゃんと説明しなさいよ!」





ミナは声を荒げて錦戸に向かって言った



その態度に錦戸は怠そうな顔で見つめる





錦戸自身も

自分たちに起こっている事は

何なのか

全く理解できていなかった




そして

この身体になってから

あれ程に恐怖した事がなかった





人間に十字架を向けられた時でも

自分は不敵に笑っていた

なのに

今夜の自分がどれほど

無様だったか・・・・





それが

錦戸を苛立させていたのだった




錦戸「俺らも、何もわからん」




錦戸の答えにミナは睨んで

強気な姿勢を崩さなかった




ミナ「じゃ、なんで

ここに貴方たちもいるのよ!」



その言葉に安田は小さく笑った



安田「一人になって襲われたら

アカンからやろ?」




その言葉に

ミナはさっきの黒い裾を思い出した

あの気持ち悪いのが

また来るって事なのか?

そう思うと怖かった





錦戸「まぁ、この部屋は外からも中からも

絶対に大丈夫なんやけどな」




錦戸は静かに言った


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