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Dye D? 3

第9章 誇り高き者




その様子に横山は力強く



横山「今回も雪を助けて、敵を倒す」



その言葉に二人は頷く




横山「雛が他の者を集めてる

大倉は雪に付き添っとけ」



そう命令をすると部屋を去ろうとした



すると大倉が立ち上がりながら



大倉「俺の妻と子供は

そんなに弱くはない

俺も一緒に行くよ」



強く横山を見つめる姿に

嬉しそうに微笑みながら

横山は頷いた





すると丸山は静かに二人に言った



丸山「じゃぁ・・・・

僕が万が一、敵が来た時の場合に

部屋におまじないをしとくよ」



そう言いながらウインクする



横山「おなじない?」



不思議そうに見る横山に



丸山「勉強してるのは横山くんだけじゃ

ないんだよ」



そう得意げに言う

丸山を見て笑いながら



横山「さよか・・・・

頼りにしてるわ」




そう告げると急ぎ足で部屋を出て

仲間の待つ場所に向かって行った




残された丸山は大倉に




丸山「おまじないをして行くから

先に行ってくれる?」




大倉は頷いたが



大倉「横山くんの力は・・・・」



丸山「しーっ」



丸山がその言葉を制止させた



丸山「その事はもう、口にしちゃダメだよ」



丸山は周りを警戒しながら言うと

大倉は強い瞳で頷いた

そして頭を深く下げると

横山を追うように部屋を出て行った




一人残された丸山は

雪とお腹の赤ちゃんを見ると




丸山「俺たちは誇り高き吸血鬼・・・・

それを教えてくれて、ありがとう・・・」





そう告げると

静かに自分の冷たい手で

雪の口をゆっくりと塞いだのだった





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