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Dye D? 3

第9章 誇り高き者




横山の方も驚きながら



横山「お前らの所にも現れたんか?」



その言葉に村上は青い顔をした



村上「お前らにも来たんか?」



丸山は静かに頷いた




そこに大倉が不思議な顔で話しかけてきた



大倉「どんな奴だったの?」




その言葉で横山は大倉を見た



横山「まさか、お前は会ってないんか?」



大倉は頷いて答えた




横山は静かに考え始めたのだ

すると丸山はその様子を見ると

静かに動き出し大倉の傍に立つと

優しく話しかけた




丸山「赤ちゃんの様子を見るね?」




大倉は不安げに丸山を見つめる

その顔で丸山には

大倉の心配が胸に刺さってくる




眠っている雪の顔を見ると

雪は夢を見ているのか

時々、顔をしかめ

苦しそうな顔をするので

悪夢を見ているのかと思われた



丸山がそれに気が付いた事を

知った大倉が寂しそうに言った




大倉「さっきからなんだ・・・

何度無理に起こそうと

呼びかけても

身体を揺らしても

起きてくれないんだ・・・」




大倉の不安そうに瞳を潤ませた表情に

丸山は優しく肩を叩いた




丸山「先に赤ちゃんを見たら

それも探ってみるから

心配しないで」



丸山の言葉に大倉は頭を下げながら




大倉「ありがとう

お願いします・・・」




丸山が雪のお腹の中に手をあてて

調べていると



横山は村上に声をかけた



横山「雛、みんなを集めろ

確認したいことがあるから」



その言葉に村上は頷くと

急いで部屋を出て行った




横山は静かに部屋を動くと

雪の寝ているベッドの傍にやってきた




丸山「赤ちゃんは無事で元気だよ」




その言葉に大倉の顔に笑顔が少し戻る



しかし

まだ雪の苦しそうにする顔を見て

祈りを捧げるように

優しく雪の髪を撫でたのだった



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