• テキストサイズ

Dye D? 3

第8章 命 【横山・丸山】




しばらくすると

ドアを叩く音は止まった




相手は諦めたのか....




横山はゆっくりと手を離した



横山「行ったのか?」



ゆっくりと丸山を見ると

丸山が青い顔をして

少しも動かないでいた




それを不思議に思っていると

突然

後ろから



『お前らでもない....』




不気味な声だった



怖さのあまりに

ゆっくり振り向くと



真っ黒く所々ほつれていたり

汚れているローブを

頭からかぶっている者が

静かに立っていた




その姿を見て

横山は声なく

全身水を浴びたように

恐怖を感じていた




そして

それは丸山も一緒だった

青い顔でガタガタと震え続けていた




黒いローブの者は不気味な様子を

漂わせていたが



二人の目の前で

霧のように静かに消えていった....





その瞬間に

残された二人は

疲れ切ったように床に倒れ込むように

膝をついて座り込んだ





横山「...あ、あれは、

なんや....」



横山は丸山に聞いた

丸山は震える身体を

必死で押さえながら




丸山「...死を司る者...」



横山「!!!!!!!!!」



横山の顔色が変わった



丸山「僕たちは、大変な者を

敵にしてるのかも....」




その言葉が

横山には重く響いたのだった

/ 291ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp