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Dye D? 3

第8章 命 【横山・丸山】




それを知ると

丸山は静かに俯いた



横山「ええから、言ってみ」



横山は静かに促した


丸山はゆっくりと話し始めた



丸山「もし、また僕が咬んだら

力は戻るのかなぁ?」



その言葉に横山の顔つきが変わったが

ため息をつきながら笑った



横山「俺は

このままでええわ....」



丸山はその言葉に横山を強く見つめる



横山「これが俺の運命なら

俺は受け入れる...」



その言葉に

今度は丸山が寂しそうに微笑んだ



丸山「本当に、変わってないね....」



横山はゆっくりと立ち上がると



横山「俺は、俺やからな」




横山の強い言葉を

丸山は嬉しそうに聞いていた




そんな丸山を労るように



横山「マル、大丈夫やから

そんなに心配せんでええ」



横山の言葉に丸山は素直に頷いた



丸山「....わかった」




丸山は静かに頷いた




丸山は安心していたのだ




今は、力はなくとも

彼は自分たちのリーダーで

頼れる存在だと知って

嬉しかったのだ




その時だった

二人の顔つきが一瞬で変わった



何か大きな者が

近づいて来ているのを感じ


横山は部屋から出ようと動こうとすると

それを丸山は強引に腕を掴み止め



無言で首を振りながら睨んだ



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