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Dye D? 3

第69章 眠る










その言葉にミヨは静かに首を振った



ミヨ「違います・・・

私はミナが必要だったんです・・・

何に変えても必要だったんです・・・」




その言葉に渋谷は黙って

ミヨを見つめた



ミヨ「だから・・・

願ってしまったんです

間違った願いを・・・」



ミヨは辛そうにその言葉を言った

すると渋谷は口を開いた




渋谷「俺らが言う事じゃないけど

命はねじ曲げたら

アカンねんやろなぁ・・・

何があってもな・・・」



そう寂しそうにマリア様の絵を

見つめながら言った




自分たちも命をねじ曲げて

闇の生活をしている事を思った


もし、あの時に

素直に死んでいたら

氷の心に苦しむ事はなかったのか


渋谷はそう思いながら

マリア様の絵を見つめていた




ミヨは渋谷の言葉に素直に頷いた




ミヨ「その時に私も一緒に

消える事を願うべきでした・・・」



そう言って寂しそうに俯く

ミヨに渋谷は深紅の瞳を光らせた

ミヨはその不気味な色を静かに見た



渋谷「それはちゃうやろ?

その時に願はなアカンのは

その死を受け入れるって事やろ?」




その言葉にミヨは渋谷の顔を見つめ続けた




渋谷「それがどんなに

辛くても受け入れなアカン・・・」



そうミヨに厳し言葉だが

優しく言ったのだ


ミヨは少し微笑んだ

この男の優しさが胸に届いて




ミヨは今回起こった事件は

全て自分が原因だと悟っていたのだ

でも、この男は自分を責めずに

間違えた道を教えてくれている

それが嬉しかった




ミヨ「そうですよね・・・・」



そう返事をしながらミヨは思った


だから自分は

この人に恋をしたんだと

儚くて苦しい恋だが

幸せだと・・・・




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