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Dye D? 3

第68章 対決【後編】







黙って見ていた村上が呟いた


村上「死神はどこに行ったんやろ?」



すると横山が悔しそうに首を振った



横山「さぁな・・・

でも、しばらくは会わんやろな・・・」


その言葉に錦戸が


錦戸「また雪の身体に行ったんちゃうん?」


すると横山は首を振った


横山「それは無いな・・・

鎌を折ったアイツに力は残ってないからな」



その言葉を聞いた安田が


安田「じゃぁ、雪と子供は?」


横山は心配している大倉を見つめると

少し笑いながら言った



横山「雪は井戸の中や・・・

マルと一緒に行って助けて来い

もう赤ん坊も腹に戻ってるはずやから」




その言葉を聞くと

大倉は急いで駆け出した

丸山も横山に一回頷くと走り出した




そんな二人を見て錦戸は言った



錦戸「これで、全部が終わったんか?」



その言葉に渋谷が寂しそうに言った



渋谷「いや、まだや・・・」



渋谷は静かに俯きながら言った



渋谷「ここからは、俺だけで片付ける

やから、みんなは戻っといてくれるか?」



渋谷の辛そうな言葉に

誰も何も言えずにいた


すると横山がボッソと言ったのだ



横山「パンドラは小さい光を見付けたんやで

お前も見つけてこいや・・・」



そう言うと軽く手を振り

渋谷の前から去って行ったのだ



他の者も横山の後を付いて歩いて

去って行った



渋谷は仲間を見送った後に

小さくため息を付くと


監禁室を見つめ



渋谷「俺の箱の中では

最後に残るのは希望か・・・

それとも絶望か・・・・」



これからミヨと選ぶ道を

考えると気が重かったが

自分で決着をつけなければならないと

覚悟を決めて

渋谷は部屋の扉を開いたのだった


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