第68章 対決【後編】
その光景に誰もが声をだせずにいた
『く、くそぉ・・・・』
ミナも折れた鎌を見て
身体を震わせて悔しそうに呟いた
そんなミナを見つめながら
横山は静かに言ったのだ
横山「もう、お前の負けや・・・」
その言葉を聞いたミナは
俯き不気味な笑い声を出し始めた
『言っただろ・・・・
俺とお前たちには終わりはないと・・・』
それを聞いた安田が怒りながら言った
安田「ええ加減、負けを認めろよ!」
ミナは安田を冷たい目を見せながら
『この借りは必ず返すからな・・・
吸血鬼たちよ・・・・』
その言葉を告げた途端
ミナは糸の切れた人形のように
床に崩れ落ちてしまったのだ
驚いてミナに駆け寄った
丸山は悲しそうに仲間を見ながら
静かに首を振った
丸山「もう、亡くなってる・・・・」
丸山の表情を見て
村上が優しく肩を叩いた
横山はミヨの死体を見ながら
横山「逃げよったか・・・」
そう言うと折れた鎌を拾ったのだ