第6章 命 【村上・雪・ミヨ】
その瞬間
鍵を閉めている取っ手が激しく
ガチャガチャと回りだした
村上「見つかった!!!!!!」
村上の顔色が変わった
その音に
誰の目にも恐怖が走る
すると突然
雪がお腹を押さえて苦しみだしたのだ
雪「うっ....」
村上「えっ、こんな時に!!!!!!」
敵が入らないようにドアを押さえながら
村上は焦った
ミヨはそんな村上を見て
必死に痛みに耐えてる
雪の身体を支えようとした
しかし雪の痛みは増していく
雪は今の自分が
どれだけ迷惑か分かっていたので
必死で耐えようと顔をしかめ
声を殺していた
それが
余計に周りには
焦りを生んでいたのだ
すると
ドアノブの音が突然止まり
不思議とその場から去ったように
静かになった
村上「俺らは助かったんか?」
村上は不思議に感じたが
安堵のため息をついていた
その時だった
雪が意識をなくして
ミヨの前に倒れ込んでいったのだ