第6章 命 【村上・雪・ミヨ】
その時だった
村上が強引にミヨの腕を掴むと
ミヨの口を強引に押さえた
ミヨはパニックに陥った
今まで微笑み合っていた人が
突然に自分を捕まえたのだから
村上「死にたくなかったら黙っとけ」
村上は耳元で囁いた
ミヨは何が起こったか理解できなかった
焦りながら雪と村上を見ると
二人の瞳が怪しく深紅に変わっていた
その二人を見て
恐怖がミヨを支配したのだ
そんなミヨに構うことなく
村上は顎を動かし
村上「雪、その部屋に隠れろ...」
雪は小さく頷くと
静かに言われた部屋の扉を開けた
村上はミヨの口を押え続けながら
引きずりながらミヨと一緒に部屋に入ると
足で扉を閉め
ミヨを離した
ミヨ「あ、貴方たちは.....」
ミヨは震える声で聞いた
すると二人は冷たい目でミヨを見つめ
村上「あとで説明する
今は死にたくなかった
静かにしとって」
そう言うと
村上は扉の所で
全身を廊下に集中させていた
雪は恐怖で震える
ミヨの肩をそっと抱きしめると
雪「私たちを信じて....
お願い....」
切なそう表情でミヨに哀願してきた
ミヨのその言葉を聞いて
雪のお腹を見つめ
今、自分が騒げば
この命が危なくなるかも知れない
ミヨは雪を信じようと思い
静かに頷いた
村上「アイツはなんや?」
村上は自分たちに近づいている
者を感じて
額に汗をかき
誰が見てもすごい緊張していた
その様子を見ると
雪とミヨの不安は大きくなる