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Dye D? 3

第6章 命 【村上・雪・ミヨ】




そんな雪を見ると



村上「お前も早く戻らんと

大倉がまた身体を心配して泣きよるで」



村上は少し意地悪そうに雪に言うと



雪「パパは心配性だからねぇ....」



雪は微笑みながらお腹を撫でた



ミヨ「....あのぉ」



二人の後ろでミサが

申し訳なさそうに立っていた



ミヨ「私はこれで....」



ミヨが言いかけて去ろうとすると


雪「待って」



雪はそっと冷たい手で掴むと

自分のお腹に手を当てさせた


ミサ「......」


大きく張ったお腹に

静かに命が宿っているのを

掌にミヨは感じていた



その様子を雪は嬉しそうに

見守りながら

村上と微笑んでいた



ミヨ「あっ!動いた」



ミヨは嬉しそうに二人に言った



ミヨの手をお腹の赤ちゃんが

挨拶のように蹴っているのだ



雪「ふふっ、挨拶してるのね」



雪は嬉しそうにミヨに伝えると

その言葉に村上も



村上「えっ、動いとるんか?」



村上もそわそわしだした



赤ちゃんと触れ合いたいが

自分は男だし

仲間の妻のお腹に触れる事が出来ずに

手をモゾモゾと動かしていた



その様子を雪とミヨは見て笑ったが



雪「村上さんもどうぞ」



優しく言うと

村上の手をお腹にあてさせると



村上「おじちゃんやでぇ

元気か?」



赤ちゃんに嬉しそうに話しかけた


すると赤ちゃんも答えるように

村上にも挨拶をするように蹴った



村上「あっ、俺にも蹴ったで」


村上は

挨拶をされて嬉しそう言った



雪「ふふっ

今日は機嫌がいいのね....」



雪は幸せを体中で感じていた

そんな雪を見ながらミヨは嬉しそうに



ミヨ「それでは、私はこれで....」



頭を下げるとその場を去ろうとした



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