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Dye D? 3

第58章 遭遇





それを見た横山は感心するように



横山「これが死神の鎌か・・・・」



鎌に興味津々のように見つめていた


そんな横山に仲間は

少し呆れるように笑っていた

偽の雪も呆れながら言った



『余裕だな、吸血鬼たち

その余裕もいつまで持つだろうな?』



そう言うと横山たちに

鎌を大きく振りかぶったのだ



すると渋谷の後ろから

ゆっくりと村上が



村上「この人数で勝てると思ってるんか?

吸血鬼を舐めるのも

たいがいにして欲しいわ」



相手に呆れるように言ったのだ



『くっ!!!!!!!!』




相手の焦る顔を見て横山は冷たく言った


横山「俺らは一人を犠牲にしても

お前を倒す気があるからな・・・

お前が一人に

鎌を使った瞬間にお前を倒す」



その言葉を聞くと

偽の雪は笑い出した



『なら、犠牲はこの女だ!』



その言葉に大倉が大きく動揺した



大倉「なっ!!!!!!!!」




大倉の動揺を止めるように

錦戸が手を握り制止させた



錦戸「まだや、大倉・・・

あと少しや・・・」



大倉はその言葉を聞いて頷いた



そんな吸血鬼たちを見て

偽の雪は自分の持っている

鎌を首にあてながら言った



『首を切り離したら

彼女は戻ってくる場所はないな・・・』



その言葉に誰もが口を開けなかった

相手の動きを黙って見つめていたのだ




『さようなら・・・

馬鹿な吸血鬼ども・・・』



そう言って鎌が動いた瞬間だった

偽雪の後ろから丸山が霧から戻り現れ

腕を抑え

安田も霧から同じように戻り鎌を抑えたのだ



安田「終わりはお前や・・・」




安田は自分の目の前の

黒い瞳の雪に冷たく言った


そんな仲間を横山は嬉しそうに笑いながら



横山「ほんま、上出来や」


二人に取り押さえられた

偽雪は観念したかのように俯いた



丸山「もう、終わりにしよう・・・」


丸山は優しく言った

すると敵は俯きながら笑い出した



『俺とお前らは終わらないよ・・・』



その言葉を残して

吸血鬼たちの前から霧になり逃げたのだ



錦戸「ちっ!!!!!!!」



悔しそうに吐く錦戸の肩を大倉は優しく抱きしめた


そして、誰も動けづにいたのだった



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