第6章 命 【村上・雪・ミヨ】
その言葉に雪は嬉しそうに微笑んで
雪「ありがとうございます...」
二人は楽しそうに歩きだし
雪の案内で進んで行った
ミヨ「あのぉ....」
ミヨは恥ずかしそうにモジモジしながら
雪を見つめながら話し始めた
ミヨ「もし、良かったら
お腹を触ってもいいですか?」
ミヨの突然の申し出に
雪は嬉しそうに
雪「もちろんですよ
この子たちも喜ぶんで....」
ミヨは喜んだ
ミヨ「これが運び終わったら
赤ちゃんに挨拶させてください」
雪はお腹を撫でながら頷いた
雪と一緒にいることで
ミヨの心は安心して満たされていたのだ
こんな温かい時間は久しぶりだと
ミヨは嬉しくって仕方なかったのだ
雪「その角を曲がった部屋なんで」
雪はそう言って角を曲がると
目の前から村上が現れた
村上「おっ、どないしたんや?」
村上は雪とミヨを見ると
話しかけてきた
雪「彼女が私の仕事を手伝ってくれて」
雪は嬉しそうに村上に伝えると
ミヨは照れ臭そうに
顔を真っ赤にして俯いた
村上「そうなんか?
お客様、本当にありがとうございます」
村上は嬉しそうにお礼を言いながら
ミヨから籠を受け取った
雪「村上さんの方は
どうしたんですか?」
雪は籠を部屋に持って行こうとする
村上に訊ねると
村上「いやぁ、横を探してたんや」
雪「そうなんですか....」
雪は
今日に聞いていた話を思い出して
横山の身が少し心配になっていた