第56章 真実
その言葉に
横山は静な感じで更に語った
横山「最初は、雪の近くかと思ったんや
で、大倉の部屋を調べに行ったら
血の飛び方が変でな
それで、敵が雪になり替わってるて
分かった」
その話に村上と渋谷は頷きながら
渋谷「そう言う事か・・・」
その言った渋谷の言葉に
横山は少し笑いながら
横山「でも敵は
証拠を残してた
雪のベッドにが
氷のように冷たくなってたんや」
その言葉に村上が訊ねた
村上「俺らも身体は冷たいやろ?」
その言葉に横山は
横山「やけどシーツまでは凍らんやろ?」
それを聞いた渋谷は笑いながら
渋谷「そやな・・・
そこまではな」
渋谷の返事にも村上も苦笑いした
その二人を見つめ横山は言った
横山「すばるのおかげで
赤ん坊の一人は見つかった
そしてもう一人も見つかるやろ」
渋谷は小さく頷いた
横山「まぁ、見当はついとるしな」
すると村上が言った
村上「じゃぁ、雪はどこなんや」
その言葉に横山は強い口調で言う
横山「まだ腹の中におる赤ん坊を
母親の腹の外にずっと出してられん
だから、雪は赤ん坊の近くに居るやろ」
その言葉に村上が反応する
村上「じゃぁ、雪も!」
横山は静かに頷いた
すると渋谷が言いながら立ち上がった
渋谷「なら探さな・・・・」
その言葉を横山は否定するように
冷たい声で言ったのだ
横山「もう他の奴が探してるはずや
俺の読みならな」
すると渋谷が苦笑いしながら
渋谷「ほんま、相変わらず段取りがええな」
その言葉に横山は偉そうな顔で
横山「俺を誰やと思ってるんや?」
その言葉に二人は笑ったのだ
二人の笑い声を聞きながら
横山は更に言った
横山「今は、待ってたら
アイツらが答えを
持って帰ってくるやろ?」
そう言うと
ソファーに深く座りなおしたのだ
渋谷も村上も黙ってその場で
待つ事にしたのだ
敵との戦いを前にしていると
誰もが息を殺していたのだった