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Dye D? 3

第55章 探り









その姿を見た錦戸は更に

ミナに言葉を続けたのだ





錦戸「あんたの荷物はソファーやで?

ここには何もないやん?」



その錦戸の言葉に

ミナは怒りを露わにする



ミナ「でも人の部屋で勝手に歩き回らないで!」



その言葉に錦戸はミナを馬鹿にするように

小さく笑い



錦戸「それは、なんでなん?」



ミナはまた驚く



自分の怒っている理由が分からないのだ

しかし自分の心は怒りに満ちている

そして焦っている




何故・・・・

その場所にいかれたら困るのだろ




そう思っているミナに

大倉は優し声で言った





大倉「それでは・・・

私たちはお食事を用意しますので

支度が出来ましたら

食堂の方にいらして下さい」



そう言って頭を下げた




ミナは大倉の言葉に静かに頷いて返事をした



大倉はその様子を見ると部屋から出ようと

マリアの絵の前に居る錦戸の肩を優しく叩き

部屋を出るように催促したのだった






するとミナが二人に声をかけた




ミナ「食事はミヨも一緒ですか?」




その言葉を聞き大倉は

悲しそうな表情を浮かべて

残念そうに告げた



大倉「ミヨさんは

体調を崩されてるようなので

お部屋でお食事をして

頂こうと思っています」



その話にミナは驚きの表情になったが


大倉はその言葉を残して

錦戸と一緒に部屋から出たのだった





一人残されたミナは

突然震えだした身体を必死で抑えていた



そして今すぐにでも

ミナの所に行きたいと思い


ベッドから出ようとした

すると

自分の足が動かない事に気が付いた





ミナ「なぜ!!!!!!」



ミナは驚いて

足を叩いてみるが感覚さえなかった




自分の身体になにが起こっているか分からない

恐怖にミナは襲われ始めていたのだった



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