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Dye D? 3

第51章 喪失  14【狙い】








その姿を横目で見ていたが

大倉の本気の願いだったんと

横山の心に届いていた



横山「本気で全力を尽くすよ・・・」



横山は真剣なまなざしで伝えた


その言葉を大倉は聞くと

更に深く頭を下げたのだった



すると突然

横山が大倉に近づきながら聞いたのだ



横山「なぁ?」



横山の問いに大倉の顔が上がった

不思議な顔をしている大倉に

横山は真剣な顔で



横山「お前やったら

大事なモノはどこに隠す?」



その問いに大倉は考え込んだが

直ぐに返事をした




大倉「俺なら

自分の一番近くに隠すかな・・・」



その回答に横山は考え込みながら

足の踏み場もない部屋を

上手に歩き回り始めた



横山「一番近くにか・・・」



大倉は静かに頷いて答える



横山「一番近くにね・・・・」



唇を指で触りながら考え続けていた

それを大倉は静かに見守っていた




すると横山は

突然に何かをひらめいたように

顔を上げ




横山「大倉、もう一回お前の部屋に行くぞ!」



そう言って大倉の肩を叩くと

部屋を颯爽と出たのだった



その突然の事に大倉はついて行けずに



大倉「えっ?」



何が起こっているか分からずに

焦りながら大倉は横山を追いかけたのだ






横山は大倉の部屋の扉を無言で開けると

さっきと変わらず血だらけの部屋だった





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